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東洋医学的・梅雨の経過のしかた

  • 雄一
  • 6月 18, 2023
  • No Comments

どうもこんにちは、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

タエナルは夫婦で育児に勤しんでいまして、うれし、愉し、眠し(笑)な日々です。

(あっという間に生後5ヶ月)

お客さまにとても可愛がってもらえていて、幸せなヒトやなあ〜と側から見てて思います…

 

出生以来、身の回りのことは99%「娘」のことで埋め尽くされていまして、これといって目新しい話題も、そして時間もなく更新が滞っていましたが…

 

今日は久々の東洋医学、「梅雨期の養生」について少し。

 

♪ 本日のBGM ♪

    ⇩

岡山南部に住んでいると、関東に比べて梅雨といっても大して降らないなあーとおもうのですけど、それでもやはり湿気に身体を蝕まれる感覚はあるものです。

 

東洋医学では、外からやって来て身体に悪さを起こすエネルギーを「外邪」と呼びまして、

 

春→風邪 

夏→暑邪(火邪) 

秋→燥邪 

冬→寒邪

と、季節ごとに犯されやすい外邪が異なってきます。

 

梅雨時期はそのまんま湿気にやられる、という見方で「湿邪」と呼ばれます。

そして、湿邪の持っている生理的な特性として3つ、

 

・重濁性…重だるーい感じ
・粘滞性…ドローリとした感じ
・下注性…身体の下の方に溜まる感じ

があるとされてます。

 

ん、イメージ通りでわかりやすい(^^)

さらに東洋医学的に掘り進めると、梅雨時期は別名「長夏」、陰陽五行では自然の構成要素として「土」、臓腑はそれぞれ「脾」と「胃」が配当されており、これが意味するところは…

 

「不摂生すると、身体の素(土台)になる栄養を取り出すところ、つまり消化器系がやられますよ」

となります。

 

東洋医学でいう「脾」は、実体臓器というより実質的な働きとして見ている感じでして、以下のような役割と特性があるとされます。

 

・運化…食物から取り出された栄養分や水分をコントロールし、全身に運ぶ


・統血…栄養を運ぶ「血」が血管から漏れ出ないようにする


・昇清…生理物質を上へ持ち上げる、臓器を正しい位置に保つ力

 

ふむ、なんかややこしいですが、一言で表現すると、

「身体に必要な物質を上・外へ押し上げる・押し広げるチカラ」

です。

(統血は頑丈なホースのほうが高い水圧に耐えられるイメージ)
(昇清は重力に逆らうチカラのイメージ)

とりあえず、梅雨と「脾」の特性についてはこんな感じ。

 

★

(今日は文章ばっかりです笑)

 

はい、カンのよろしい方はお気づきですね、この「脾」と「湿」は、真反対のベクトルのチカラであることを。

 

脾…⬆上⬆ 湿…⬇下⬇

 

つまり、この時期に脾が失調すると、不調が身体の下半分に出やすくなります。例えば、下半身のむくみ、下痢、食欲不振、身体の重だるさ(倦怠感) など…

 

さらに言うと、湿に侵されると身体にとって不要な物質が溜まりやすくもなります。

 

それらが気のめぐりを阻害すると、悪循環になって本格的に身体が重い…
さらにイライラも出てきたり、節々が痛くなってきたりもします。

 

では、そうならないためには、どうしたらよろしいのん、という本題が以下に続きます。

 

IMG_20230618_145523 (1)

1つ目、「水分を摂りすぎない」

最近は水分を摂るのはよいこと、という風潮があって、どんなときでもとにかく水分を!
といった感じの方々もお見かけします。

しかしながら、過分な水分は「湿」を体内に生み出すので、環境中の「湿」も加わると身体にとってはものすごく負担になります。

 

2つ目、「冷たいものを極力摂らない」

脾胃が冷えると、本来の働きがしづらくなるため、先ほどの「運化」作用が低下してしまいます。
その結果、身体に必要なエネルギーを全身に送れなくなるわけですね。

 

3つ目、「適度な運動」

身体を動かすことで「気」の動きが活発になれば、「運化」作用をうまいことサポートしてくれます。もちろん胃の消化作用にもプラスですし、トータルで脾胃の負担が減ります(^^)

 

と、ここまではよく聞くような話だと思うのですが…


はい、こんな時こそ「お灸」がオススメ!🔥

脾が弱ってしまい、身体のなかに老廃物が溜まっているとき、こんなツボにお灸をしてはいかがでしょう。

 

①太白

②陰陵泉

③豊隆

④崑崙

(ツボのくわしい場所は、ググってしらべてください…笑)

 

①は脾を元気にしてくれますし、②は脾の水はけをよくしてくる機能があります。

③は身体に溜まった老廃物の代謝に関わりが深く、④は身体全体の水分代謝に関わりが深いです。

 

その日その日で、そのツボ付近を触ったり、軽く押したりして、なんとなーく違和感のあるところにお灸をしてみる。そしてそれをしばらく続けてみる。

 

そんな風に自分のコンディションの変化を自身で確認しつつ、梅雨をしのいでゆくのもアリかと思います☺️

 

また、人それぞれ、また日によって、効果のあるツボとその微妙な位置は変化します。お灸を通じて自身の体質とその変化のしかたを理解することは、梅雨をしのぐ以上の意味があるよなー、とも。

 

来年度は、こういった一歩踏み込んだセルフケアについて、なんらかの形でお伝えしたり、アドバイスできる形を作ってゆきたいなーとも考える最近。

(顔出しでYoutubeをやるわけではございません)

 

*

 

そんなわけで、みなさまあとしばらく、梅雨の憂鬱とうまく付き合って行かれることを願って…

 

ではまた👋

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