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久しぶりの投稿になってしまいましたが、みなさま如何お過ごしでしょうか。
元首相がお亡くなりになられ、改憲モードの世相になってゆきそうな今日この頃。
何はともあれ、まずは自分をしっかりと整えてから、世のことに対処したいもの。
そんなわけで、本日のテーマは、ズバリ「土用」の養生、です。
(はい、うなぎを食べよう、の土用です)
*
ところで皆さんは「マワリテメクル小宇宙」という、岡部賢二さんの書かれた陰陽五行がテーマの書籍、ご存知でしょうか。
今日はこちらの内容からもいくつか引用しながら、7/20から始まる「夏の土用」のいろいろをお話をしたいと思います。
↓ 本日のテーマ
まず「土用」ってなんぞや、というところから。
「土用」は、春、夏、秋、冬の間の季節の変わり目を指します。
五行学説では、
・春ー夏ー長夏ー秋ー冬
と解釈するのが一般的ですけれど、実際には年に4回あり、
・春ー春土用ー夏ー夏土用ー秋ー秋土用ー冬ー冬土用
という考え方もある、みたいな感じです。
まとめると、心と身体も次の季節に向かう準備をする期間が「土用」、ということになろうかと。
*
土用というだけあって、五行でいうと「土」にあたるこの時期を五行的に配当すると…
★「土」の 臓腑 =「脾」&「胃」=消化器系
(東洋医学の「脾」は西洋医学でいう膵臓、脾臓にあたる)
「土」の五志(感情)=「思(い煩う)」
「土」の五官(病が出やすい感覚器)=「口」
「土」の五味(味覚)=「甘」
「土」の五労(行動)=久座(座りすぎ)
他にもいろいろありますが、とりあえずこんな感じ。
これを具体的に展開すると、
「心配が過ぎると食欲がなくなる」
「食べ過ぎて胃が疲れると口内炎ができる」
「デスクワークばかりで運動不足だと消化器系が弱る」
と考えることができる、という案配です。
*
さて、ここで、マワリテメクル小宇宙の「土用」に関する記述をみてみましょう。
「土用は季節の移り変わる時期で、四季の調節の役目もしています。(中略)…体温と気温との差が激しくなる時期でもあり、一年のうちで最も体調を崩しやすくなります。物も腐りやすく、人の心も安定を欠く時期です。」
身体も心も常に波があるわけですが、その波の高低差が大きくなると、バランスを取るのが難しくなりますよね。
僕はサーフィンするイメージ(やったことないけど)を持つと分かりやすいかな、と思います。
土用の時期は波が大きいので、無理に乗りこなそうとせずに、過ぎ去るまでのんびり…みたいな。
養生としては、「土」は消化器であることからも、一番よろしくないのは食べ過ぎ😤
そして消化機能を落とす、お腹の冷え(冷たいもののとり過ぎ)。
体が重たい、だるい、ちょっと下痢気味…みたいになってたら脾のエネルギー不足、「脾気虚」の入り口です。
ここでエアコンの効いた室内と暑い外気との気温差をダイレクトに受けると、さらに脾気虚が進行して「脾陽虚」にも発展…
「陽虚」というのは、身体を温める気の働きが著しく減弱した状態で、
四肢の冷えや吐き気、食欲不振など自律神経失調系の症状が目立つようになってきます。
こうなると、いよいよしんどい…
んでは、どうやって「脾」を整えたらよいかの具体例、またしても「マワリテメクル小宇宙」より…
「身体が疲れると甘みが欲しくなりますが、この時に甘いお菓子や果物ではなくて、自然の穀物や野菜に含まれる甘味を摂ることが大切なポイントです。」
「五臓の中心となる『脾』もまた、ごはん、味噌汁という中核をなす食べ物で元気にすることができます。(中略)…イネ(稲)の言霊には『イノチのネ』すなわち『生命力の根源』という意味があります。また、『ミソ』には『身礎』という意味があります。そして、こころの中心軸を安定させるには、自分を信頼すること=自分の無限の可能性を信じることが何よりも大切なのです。」
ウーム、素晴らしいですね☺️
補足的に加えますと、「土」は「甘」であるとは上に書きましたが、五色でいうと「黄」に当たります。
ただし「甘」の中にも温、寒と熱量の多寡はありますので、赤と白の間のグラデーションで捉える方がいいかもしれないです。
例外はありますが(トマトとか)ざっくりと赤寄りが温、白寄りが寒、という把握でほぼ問題ありません。
例えばウナギは温、レタスは寒、みたいな。
旬の食材なら、とうもろこし、カボチャ辺り。
季節関係ないものとしては、鶏卵もいいでしょうし、玄米、全粒粉小麦なども当てはまるでしょう。
他にもいろいろ、動物性が合う人は鶏肉、白身魚系。冷えが強い時は牛肉、羊肉なども良さそう。
植物性が合う人には、大豆、サツマイモ、キャベツ、こんにゃくなどもよいでしょう。
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さて、以上をひっくるめて養生法としてまとめてみると…
◎自分が今冷えているのか、熱がこもっているのか、どちらかを判断して食材を選ぶ。
◎ゆっくり噛んで食べ、腹7−8分に止める
◎午前中は排泄に集中し、昼12−19時の間に2食(間食なし)
くらいで、気楽にのんびりゆくのがいいと考えています。
(日によっては3食に小分けにしてもいいでしょうし、1食でもいいでしょうし、決まりなどありませんが)
ちなみに、僕の最近の流行りは…
〈変に冷えたとき〉
◎青唐辛子味噌を塗った、発芽玄米&黒米の焼きおにぎり
〈熱がこもるとき〉
◎天然塩を入れた麦茶 or アーモンドミルク入りカビなしコーヒー(カフェインレス)
です。
このおにぎり、かなり「陽」が強い仕上がりなので、エアコンでおかしくなった身体に沁みます。
暑い時の飲み物は人それぞれ、酸味がある方がよい場合もあるでしょうが、僕は「苦」と「鹹(かん)」の組み合わせがいいみたい。
ちなみに「苦」は「甘」の母であり、「鹹」は過剰な「苦」を抑えてくれる働きがあります。
(と書いてもなんだかピンとこないですね…)
またどこかで五行理論についてしっかり書いてみたい気持ちはあるのですが…いつになるのやら。
あと、肝心なことがありました。
マワリテメクル小宇宙にもありましたように、自分の中心軸と一致することが心身の安定につながると、僕も思います。
あーでもない、こーでもない、と思い煩ったり、あーなったらどーしよ、と取り越し苦労をしたりして、
無駄なエネルギーを消耗していると「気」がどんどんなくなる。
(なんのために生きているのかしら?などとふと考えだしたら、かなり黄信号…)
エネルギーは無であればあるほど(自由な空間があるほど)、流れ込んでくる性質がありますから、
思考でいっぱいの心はゴミ屋敷にみたいに淀んで当たり前ですよね。
(少食にしておく方が気の流れはよくなるのも同じ道理)
心配の尽きない世ではあるとは思いますが、であるからこそ、それにいかに囚われないかが大事ではなかろーか。
それでは、また。
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