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みなさん、こんにちは。
如何お過ごしでしょうか。
秋晴れにしては暑過ぎる異常な数週間が過ぎて、今晩は異様な寒風が部屋を吹きぬけてゆきました。
変ですね。
畑の様子をアップしようと考えていたのですが、写真が消えてしまったので、いつもとは異なる記事を…
と考えていて、ふと思いついたのが。
「心眼銀河(しんがんぎんが)」という作品のことでした。
*
みなさんは、「志人(シビット)」というラッパー、詩人、パフォーマーの存在をご存知でしょうか。
年齢は僕の少し上なんですが、同じ大学に通っていて、同じ時代、同じ町の空気を吸っていた同世代の表現者として、
20代の頃から動向を追ったり、忘れたり、をしているような方なのですが。
去年のある時ふとした拍子で、10年くらい前に発表していた志人さんの曲に魂ごと持っていかれるような体験がありまして、
そこから「志人ブーム」が個人的に(妻も巻き込んで笑)生じました。
もともと音楽はとても好きで、ジャンルを問わずよく聴くんですが、自分の成長段階というか、
年齢に合わせてというか、だんだんと聴くジャンルや内容は変わってゆきますよね。
で、今までの自分ならピンとこなかったであろうものに、俄然ハマってしまう、という面白さも生まれ。
それは自分自身が変化しているということでもあるし、その時の精神が求めるものの所在を写す鏡でもあり…
志人ブームに沸く我が家では、最近の動向を追ううちに、何と最新作が出ることが分かりました。
その名も、「心眼銀河」。
しんがんぎんが??
もちろん「しんが」と「ぎんが」で韻を踏んでいるのですが、
心の眼で観る銀河=内宇宙探索であり、
真我(自我の反対、純粋意識としての我、悟りの境地)の銀河=3次元を超えた光の世界の現れとも取れるタイトル。
これだけで十分にシビれました!
さらに調べを進めているうちに、この作品がかなり凄まじいものであることが分かってきまして。
僕が書いていても何が何やらなので、志人さんのブログから抜粋して引用させてもらいます ↓
***
志人 全曲セルフ・プロデュース
フルレングス(73分53秒)アルバム
心眼銀河-SHINGANGINGA- 作詩・作曲・語部 志人
時宜を得た時熟の刻
時-Toki-を説き伏せるような表現活動の集大成
心眼銀河-SHINGANGINGA-
満を持して完成
80年代から90年代のYAMAHA=山葉の機材を活用した
<懐かしい未来のサウンド>に
肉声/息・生氣/肉筆が 踴る
ー 流星群が降ってくる
イメージの沸点へ向け
いっせいに
のりこめ のめりこめ めりこめ いのりこめ
いざ 閃 心眼銀河 ー
―――-下記 著者/製作者 志人より Visual Poetry 「心眼銀河 書契についての メッセージ――――
ご注文を頂き、一冊一冊の表紙へ 志人自身が 書契を書き下ろし 塗り、握り、摩擦熱を込めて、一閑張してゆきます
書契の文字や 結び文字 はどれ一つとして 同じ仕上がりはありません。
結び文字はティシュペーパーではありません。 どれも 幕末~明治の紙を契(ちぎり)こより、結び 作っています。
約150年の時を越えて 貴方の元へ 飛んでいきます。
経年変化も楽しんで頂けましたら幸いです。
通常農閑期に行いますが、柿渋の乾き具合、日光の暖かさによる書契の浮き出方を考え、この季節から行います
つまり 風や 天の機嫌 も左右します
スキャン写真では伝わりづらいですが、結び文字や書契は、立体的に浮き上がっていたります。
触れることを畏れないで
触れるという指先の宇宙から拓き/開き/閃き始める”心眼銀河”もあるのだと念い/想い/懐い
掌で愛でて頂けたら嬉しいです。
志人より
<”心眼銀河-SHINGANGINGA-” について par 志人 >
(前略)
子供が初めてピアノを弾く、というよりも音と戯れるように
そんな戯れの最中に ひょんな拍子で 降ってきた -音-
その音を 冥い蔵 の中で 瞳の幕を下ろして 向かい合う
次の音がどこへ向かおうとしているのか
どこかの誰かと暗闇の中で手をつないだ その瞬間に訪れる
暖かさ 離れてゆく時の 僕等の間に 流れる 一陣の風
そして凪 真空
言葉では言い表せない ましてや
可視化出来ない 銀河よ
君を 見つめないで 見つめ続けて
本作は出来上がりました
これは音楽らしからぬ音楽かも知れません
けれど 紛れもなく これは 生き物なのです
私の奏でた音と 貴方の空間の音が 相まって 出来上がる
心眼銀河には その 空きが ある
つまり 貴方をもって ようやっと 結びつく
高尚な音楽家とは程遠い者が残した雑物が
新しい音楽にもなるかもしれない
古くて新しい ”懐かしい未来のおんがく”
今 貴方が 臨む ビルの あるいは 海の
あるいは 山の 向こう側で
こんな音の世界を旅するものが おったのだと
心の片隅に そっと 寄り添える のなら これ以上のことは
心眼銀河 -シンガンギンガ- それは
“懐かしい未来のおんがく”
僕等は かつて そこにいて
そして 僕等は いつか そこに行き着く
僕は 今 ここにいる
貴方は 今 どこに いますか?
心眼の閃き を どうか 一炊/一睡の人の世に
― 志人
(引用以上)
***
こんな紹介されていたら、実際に手にとりたくなりますよね。
解禁日に速攻で予約しまして、手元に届いてみると。
まず、CDの梱包からブックレットに至るまで、視覚・触覚を刺激してやまないテクスチャーに感動。
音源の方は、流行りのローファイとは一線を画したアナログ感溢れるビートを基調にして。
相変わらずの固い韻をベースに、ポエトリーリーディング調の曲、
個人的な体験に彩られた歌詞満載の曲、ストレートなメッセージがダイレクトに発せられている曲。
そして、宇宙的スケールで目まぐるしく展開する曲。
時間をかけ、じっくりと内宇宙の探索を経たあとに降りてくる言葉たちが散りばめられた、まさに「銀河」。
さらに、書字やオブジェや写真などが載っているブックレットが、また素晴らしくて。
くどくどと書いてしまいそうなので、詳しくは割愛しますけれど、
気付けばデジタル的なモノ・コトに囲まれてしまった社会環境と、
これは何かのSFなのかな、としばしば混乱するくらいの社会状況の中で。
言葉と音をテコにして、”生きる”ことの手触りというか、実感みたいなものを手探る行為は、
なんというか、「生の回復」という感じがあります。
今を生きることへの漠然とした不安や恐怖がある方にこそ、聴いてもらいたいような。
本物のアートって、素晴らしいです。
この「心眼銀河」、音源の波動というか、発しているものがとても純粋なので、お客様の雰囲気に合わせ、
インストバージョンを施術中に流すこともあります。
言葉と音には、それ自体になんらかの治療効果が含まれているので、
その方が放っているものを強めたり、弱めたり、中和させたりできてしまう。
ちなみに、ぼくはいわゆる音楽の才能はないのですけれど、
整体やCS60をつかって、音楽を奏でるような心持ちで施術しています。
お客様と一緒に演奏するんですけれど。
いい音出てないなーって時は、術後に芳しい結果が出ないですね。
面白いです。
(この辺りを深めてゆくと、周波数の話になるのでしょうかね)
次回の記事は畑のサツマイモ収穫について書けるといいな…
それでは、また。
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