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どうも、こんにちは。
異様に暑かった夏もようやく終わりを迎え、秋の風が気持ちのよい岡山の夜です。
そういえば今日、こんなニュースが出ていましたね↓
消える間際のロウソクの炎が大きくなるように、地球も寒冷化する前に燃え盛っていたのかもしれません。
この「小氷期」の話は数年前から報道されていましたが、温暖化の話ばかりが前面に出るために大きな関心を呼ばなかったように思います。
人間のちっぽけな活動と、太陽系あるいは宇宙全体のうごきとをどのように捉えるのか、
人それぞれ考えは異なるでしょうけれど。
僕は、人間は宇宙の論理に従って生きる他ない存在だと考えているので(当たり前ですね)、
今後は以前の小氷期(1645年~1715年)のように、災害や飢饉の頻発する世になると前提した上で、
そんな中でも生を全うできるよう、できることを楽しくやってゆきたいものです。
そんな流れで?、今日は借りた畑についてお話したいなーと思います。
以前住んでいた奈良から数えて、自給農(自分で食べる野菜などを自分で作る農の意)5シーズン目に入りました。
しかし現在の住まいは街のど真ん中。畑をどう確保しようか以前から考えてはいたものの、
知り合いも皆無の土地で畑を人づてに借りるのも難しく。
結果、今年はとりあえず岡山市内の牧山という地区にある市民農園の一画を借りることに。
今シーズン残り半分は根菜やネギ類、らっきょうやニンニクを作る予定で、
今後どんな風に育ってゆくかレポートしてゆきたいなーと思います。
この農園、「牧山クラインガルテン」というところ。
(道具や設備、給水施設まで至れり尽せり)
当然ながら農薬の使用歴はないものの、借りた畑の前のオーナーが、どういった堆肥や化学・有機肥料を使ってきていたのか分かりません。
ので、あくまで自給用。そして家族・友人にあげる用。
(本格的に養生のための食物を栽培できる日はいつになるか…準備をしつつ、時を待ちたいと思います)
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ちなみに僕は、できるだけ「何もしなくてよい」ように、最低限その土地が作る野菜に合うように手を加える、というスタンスです。
なので、しっかり耕起する以外は何もしない場合もありますし、
場合によっては植物性の米ぬか、油かすを少量使ったり、腐葉土を入れることもあります。
(福岡正信さん、川口由一さん、木村秋則さんからの学びを生かして)
しかし、それが植物性であれ動物性であれ、「何かを外部から足す」というのは、とても物事を難しくさせてしまいます。
結局市販のものはどういったルートで製造されたものか分からないワケでして、
堆肥や腐葉土も放射性物質や重金属に汚染されている可能性も否定できない。
安心・安全を追求するなら、米ぬかひとつ取っても「自然栽培の米ぬか」を入手しないといけないし、
オーガニックの油かす(そんなのあるのか?)を探さねばなりません。
さらに究極を言えば、それらを人様ではなく自分で作らないと、完全に納得できるものにはならないでしょう。
そして、そこまでいってしまうと、もはや日常の用としての「食」ではなくなってしまうような…現実的に誰もが再現可能な方法ではないし、それを食べられる人がごく限られてしまう、というのが腑に落ちません。
こないだ倉敷民藝館に行ったからではないんですが、アートぶるんでなしに日常使いに徹した実利性の中に美があるとする民藝の考えと、安心安全な「食」はあくまでも万人に開かれるべきであるという考えが、なにか近いところで鳴っている気がします。
その意味では、外部からの資材を必要としない「自然栽培」の思想と技術で農業ができるよう、本来であれば国を挙げての支援とサポートが必要だと思います。フランスが有機農業を後押ししているような仕方で。
「健康な土」=「本物の食物」にアクセスしづらい状況を改めて感じつつ、自分なりにできることを考えながら土を耕してゆきたいと思った午後でした。
(健康な土/土中の微生物叢との関係は、健康な体/腸内細菌の関係とイコール、といった話はまたどこかで…)
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とまれ、来シーズン以降は岡山市から出た中山間地域(吉備中央町や瀬戸内市)に土地を求めてゆきたいですね。
次回は、ようやっとできそうになってきた施術(サロン)の紹介をします。
では、また。
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