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みなさん、こんにちは。
前回はカナリア諸島、ラパルマ島について少し紹介しましたが、今回はラパルマ島でのWWOOF体験・畑編として1週間の出来事をまとめます。
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なぜわざわざこんな遠くまで来たのか…というと、ここの農場は
① バイオダイナミック農法を使ってフルーツ、ナッツを栽培している
② 1971年から農場を運営していて、学ぶ環境がすでに出来上がっている
③ ウーファー(ウーフする人)の最大受け入れ人数が8人と多い(から色んな国のウーファーと絡める)
からで、ちょっと遠いけど、まあ行ってみよう。となりました。
まずは写真で農場の雰囲気をお伝えしましょう☟
こんなところでした。
手伝った仕事は、
①リンゴの収穫と森でのマッシュルーム狩り
②ドライフルーツ用にリンゴを加工
③アーモンドの収穫と選別
④育苗用のポット作り
⑤ヤギのエサになる植物を野山からゲット
⑥除草
⑦みんなのランチを作る
くらいでしょうか。
面白かったのは、①のリンゴ畑。
ここは母屋から車で30分くらいのところの山の中にあって、ここのファームを始めた当初に植樹したみたいです。
気候的には雨が多くて寒暖差のある、日本に近い感じの雰囲気。
で、どういう育て方かというと、ほとんど「奇跡のリンゴ」状態!
年に1、2回除草するだけだそうです。
実際の現場作業とウーフ関係の進行管理を担うスーパーバイザー的なポジションのダニエルに色々聞いていると、
「フクオカみたいにほとんど何もしないから、楽」
みたいなことを言ってました。
フランスでも福岡正信さんの話が出てきましたが、みんな「自然を真似るように、最小限の手を加える」やり方に共感しているのだとおもいます(実際、そうでないと全てに手が回らないという現実的な話もある)
あと、マッシュルーム狩りも非常に興味深かった ☟
狩場は一応国立公園内なので、目立たないようにこっそりと…
実際、トレッキングルートの斜面には石垣がそこら中に残っていて、豊かな水&多様性の高い森林によって育まれた土壌では、さぞかし美味しい作物が出来ていたことでしょう。
なのでダニエルからすると、ここはそもそも地元民の土地であって、国が禁止しようが何しようがそこの自然の幸を得る権利は我々にあるはずだ、という意識があるのかもしれない。
で、ワイン用のブドウにしても、今のバナナにしても、いずれも南米産との価格競争で敗れてしまっていて。
「こんな馬鹿げたことをずっと繰り返してる!!クレイジーだ!!」
とダニエルは憤ってました。
持続不可能な農業で、大切な水資源・土壌が損なわれてきた歴史・・・一部の既得権益者だけが潤う仕組み。
どうして日本のことを考えずにいられましょう!(ここで自分も憤る)
ダニエルもそうだし、フランスのジャン・エマニュエルもそうだけど、自然に寄り添った「農」に向かうモチベーションの根底には、こうした「社会的不正に対する怒り」があります。
「空気のいい田舎で、ゆったりと農業したい」とか、そういうのじゃないんです。
持続可能な「農」に向かうことは、今までも、そしてこれからも、レジスタンス(抵抗運動)の最前線だとおもいます。
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そんなこんなで、仕事は楽しくしていたんですが、一方でホハラさんが謎のアレルギー的な皮膚炎&じんましん様の発火でかゆい、かゆいが止まらず。
また、昼飯早くて15時、夕飯21ー22時!というザ・スペイン的スケジュールに体のリズムが狂い、大人数のグループ内でグルテンフリー、カゼインフリーを貫くこともかなり厳しくなってきました。
(食事が全て共同なので、自由が少ない)
他にも色々あったんですが、このまま滞在し続けても消耗の方が激しいな、と判断し、スッパリと1週間で滞在を終えることにしました。
ほんとはもっとバイオダイナミックについて掘り下げたかったのだけれど・・・時には撤退も大事ということにして。
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ラパルマ畑編はここまで。
次回は他のウーファーたちにCS60をしまくった、とある午後の様子をレポートします。
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